あたまの中を整えよう。

なんでもない日々を記録します

トレイルランニングを始めて10年が経ちました。

トレランを始めて早10年。といっても年に1,2回大会に出る程度ですが、体への負担が大きいので、このくらいゆるーくやるのがちょうどいい。

 

始めたきっかけはNHKの番組で、トレランの特集をやっていたのを観たことです。確か何百キロという距離を山中泊まりがけで走っていて、こんなスポーツあるんだ!と知り、すごく達成感がありそうな感じがしました。

 

若かりしころのわたしは、いわゆるスポ魂的な熱い青春を送っていません。高校の時は軟式野球部に所属しながらも、練習さぼってカラオケ行ったり、野球は気が向いた時にやるくらいで自由に過ごしていました。

 

それはそれで楽しかったですが、大人になって働き始めてから、変わり映えのない毎日で、熱くなれる何かを渇望するようになりました。

 

そんな中でテレビでトレランという競技を知り、すぐネットで検索し、ひとまずエントリーしました。 

 

当時はまだ流行り始めだったのでまだまだ認知度は低かったように思います。最初の大会は宮ヶ瀬トレイルでした。

 

その時は確か大雨で、トレイルに入ることはできず、全部上りのロードに変更となり、トレイルランではなく、ただのマラソンになってしまいました。

 

結局最初のいわゆるトレランデビューとなったのは志賀高原マウンテントレイルの16kmの部でした。当時はギアにこだわっていなくてありあわせの服装で、くつもトレランシューズではなく薄いマラソンシューズでした。テーピングもなし。かなり舐めてました。

 

結果、この程度の距離で足をかなり痛めてしまい、頑張ってゴールをしたのを覚えています。ただ、山を走る爽快感、とりこになりました。不規則な足場を上手くかわしながら下っていく感覚が面白い。もっと長い距離をやりたいと思うように。

 

それ以降は、40km〜50kmくらいの大会に参加したりして、遅いながらも完走をできるようになりました。何回か参加していく中で気づいたのは、トレイルランは人生の縮図だということです。

 

人生は山あり谷ありとはいいますが、トレランのコースを走ってると、ああ、人生も同じようなことの繰り返しだなと思ってしまいます。すごく爽快で楽しい下りもあれば、恐ろしく急な登りで心が折れそうなことも。何でもない平坦な退屈な道もある。自分の判断で歩いたり走ったり、時には止まって休む。山頂からの綺麗な景色を見たり、辛くなったら、山の緑や花に癒されながら、よし、進もうという気になったり。それを繰り返しながらゴールをする。まさに人生のすべてが詰まっているスポーツじゃないでしょうか。

 

そんな感じで10年目を迎え、7月に大会があります。自分の中では夏の風物詩であり、今回も無事楽しみながら完走できるように近くの山を登ったりしながら山登り用の筋肉を鍛えているところです。

 

まだやったことない方は、まず短い距離からでも試しにやってみることをおすすめします。別に全部走るわけではないですし、自分のペースでのんびりやれるのがトレランの魅力です。長い道のりをゴールした達成感と、レース後の温泉は最高ですよ。